クロスオーバー 第六章

歩んだ軌跡　-The locus which followed-
Turm der Luftspiegelung 合同作品

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アクロポリス・ダウンタウン

芽依「お、みにょんー！」



みにょん「お待たせいたしました。」



翔空「芽依さんの助っ人というのはこの人？」

芽依「うんうん。」

みにょん「北軍情報部所属、みにょんです。翔空さん、よろしくお願いします。」

翔空「…なんで俺の名前…？」

みにょん「噂はかねがね承っておりました。“東軍特別顧問”様。」

翔空「…成程…どんな噂かは怖いから聞けないなぁ～」

みにょん「それで…事情をお聞かせ願いたいのですが。」

翔空「了解、それじゃ簡単に説明するよ～」


みにょん「…なるほど。事情は大方把握しました。」

翔空「よし、そんじゃ早速行きますかぁ～。」

芽依「了解！」

翔空「あっと…そだ！パーティー組んでおきましょ～。」

芽依「そうだねえ…。」

翔空「例の兵器の解析を俺の知り合いに頼んであるし、情報共有できた方がいいでしょ。」

みにょん「なるほど、其方の知り合いが指揮官のような形をとるのですね。」

翔空「ソイウコト～。んじゃ、行こうか！」



アクロポリス・混成騎士団施設内部




クロティア「はぁ…兵士が次から次へと…強行突破した方が良いんじゃない？」



雛野「いや…正直に言いますが…強行突破したところで体力が持ちません…。」

雛野「…詠唱速度ばっかり考えて今までやってきたから、体力はからっきし…。ノービスと変わらないくらいだよ…。」



スイゲツ「…ある程度、走れるだけの体力…付けたら…？」

雛野「そのうち…ね！『マジックストーン』。」

騎士団員Ｄ「ぬおお！身体が重い！！」

雛野「今の内に…あっちへ…！！」

クロティア「了解！」



アクロポリス・混成騎士団兵器開発課前


雛野「はぁ…はぁ…同じ所…グルグル廻った…気がする…。」

スイゲツ「…あ、見て…。」

雛野「…な、なに…？」

クロティア「…『兵器開発課』？」

雛野「…ついた…！」

クロティア「この先に…！」

騎士団員Ｅ「そこまでだ！！」

雛野「やばっ！！『マジック』…！」

？？？「『セッション』！」

雛野「歌？！」

スイゲツ「…あれ…眠く…。」

雛野「…いや…こっちに…来ないで…っ。」

クロティア「雛野さん、スイゲツ、しっかりし…！」

？？？「ちょっと大人しくしてもらうよ、『スタンブロウ』！」

クロティア「…って、あぶなっ！！…こうなったら…っ！！」

？？？「止まりなさい！」

クロティア「…その声は…翔空！？」



翔空「フフ…残念だったね。もうちょっとだったのに…先回りされてるなんて思わなかったでしょ…。」

桃「ただ単に道に迷って、気が付いたらココに居ただけだけどね～。」

藍「ぬし様の方向音痴も侮れませんわぁ♪」

翔空「…二人とも…折角かっこつけてるんだから余計な事言わないの！」

クロティア「…どっ…どうして…って、服が軍服！まさかっ！！」

翔空「忘れたの？俺は曲がりなりにも“軍人”だよ。それで、あなた達は今や“お尋ね者”の“一歩手前”って事。」

騎士団員Ｅ「翔空殿、後は私にお任せください。」

翔空「え…嫌よ。何言ってるの。大体、これだけ騒ぎが大きくなるまで解決出来ないあんたらに何を任せるってのよ。」

騎士団員Ｅ「し…しかし！この者達を引き渡すのが私達の仕事でｓ…。」

翔空「…あんた…勇気あるのね。」

騎士団員Ｅ「へ？」

翔空「別に、したけりゃどうぞ。でも、これ以上失態したら…長官の顔に泥を塗ることになる…それを理解して言っている？」

騎士団員Ｅ「しかし…っ！」

翔空「…うだうだ五月蝿いな…引き受けてやるって言ってんだよ…とっとと行かないと…。」

騎士団員Ｅ「ひぃぃ！！み、見回りに行ってまいります！！」

翔空「うんうん、いってらっしゃい～♪」

クロティア「えっと…？」

翔空「人払い完了♪…大丈夫、クロティア？」

クロティア「ってか、悪魔かお前は…。」

？？？「さて…そろそろ元に戻しましょうか。『アレス』！」

スイゲツ「…うにゅ…あれ…？」

？？？「『アレス』！」

雛野「…あ………みにょん…それに…芽依…！」



みにょん「雛野…後でお話があります。」

雛野「え…？」



芽依「取りあえず今は武器開発課に行くことが先決だよ。」

翔空「そうだね～、取りあえず行こうかぁ～。」

クロティア「回りくど過ぎるって、やり方が…全く、だいたいねぇ…。」

ドカァァァァァン

クロティア「！？」

スイゲツ「…壁が…！」

To be continued.....