上と下～雛野編～

「物知りな男って言われても、どこにいるのー？」
「北西に居ると言われたではないですか？」
「芽依、ここは南西だよ。」
「…雛野、南東です。」
「と、とりあえず、北西に行こう！」
「「…。」」

芽依について行ったら何故か迷ってようやく物知りな男を発見。
どうでも良いけど、自称？
芽依が初心者案内人に教えてもらったことを話すと、例の人はこう言った。
「あの人も大変だな…っと、何が知りたいんだい？」
「あの、アップタウンに行く方法が知りたいです。」
「ふむ…アップタウンに行く方法は３種類あるんだ。」

「オススメするのはギルド評議会長にもらうことかな。」
「なるほど、ありがとうございます。」
ギルド評議会長という人は自分で探せ、だってさ。
あれじゃない？何から何まで教えると…ってやつ。
「それじゃ、出発ー！」
やたら芽依が張り切ってるのを見てわたし達はぼそっとつぶやいてみました。
「芽依、張り切ってますね…。」
「うん…。」

「はぁ…、見つからないや…。」
そりゃあんた。恰幅の良い人ばっかりがそう言う役職に就く訳じゃないんだから…。
「…あなた、男の人にばかり声をかけてるではありませんか。」
「それじゃ、今度はわたしが声をかけてみるね～。」
と、わたしが頑張ってみることに！

とりあえずターゲットは…あそこの女の人！
「こんにちは！」
「おやまあ、元気な子だこと。ごきげんよう。」
「すみませんが、ギルド評議会長って…。」
「…。誰かに私のことを聞いたのね？」

苦難の末？ようやく通行証をいただくことに成功しましたさね。
「やった～！もらえたよ！」
「これでアップタウンに向かえますね。」
「だね！」
「それじゃ、アップタウンに行こう！」
「行こう行こう！」

早速アップタウンに潜入、もとい、突入。
「わー、すごい都会…。」
「だねぇ…。」
「そうですね。」
「そう言えば、職業はどうするの？」
「私は、ウァテスになろうかと考えています。」
みにょんに続いてわたしも答えてみた。
「わたしはウィザードかな？」
「へぇー…バラバラなんだね。」
その後に芽依が思い出したようにこう提案。
「あ、みんな。転職して、強くなったらまたここに集まらない？」
「それはいいですね。」
「決まり決まり！」
強引にわたしが決まりといってみた…！
「うん、それじゃ、頃合いを見てメールするね。」
あ、決まったみたい。
「了解～。」
「分かりました。」
「それじゃ、またねー！」
「またね～。」
「また。」

ダウンタウンにも居たガイドロボを探して歩いてたら…。
「わぁ…すごいなぁ。」
声の主はいつも事務口調のみにょん…！これは良いネタ！一攫千金！
「へぇ…みにょんも、そんな言葉遣いするんだね…。」
思いっきり嫌みっぽく言ってみた。ニヤニヤしながら。
「えっ…え…。」
みにょんが思いっきり慌ててる。
「だ…だれにも…いわないで…。」
反論が来るかと思ってたら口止め…！
「芽依には言わないでおくよ？」
わたしはまた嫌みったらしく言ってみる。
「にはって、なにっ…！」
「気にしない気にしない！」
どっかに突っ込まれたけど気にしないで！でスルー。
「はぁ…。」
「ところで、みにょん、顔赤いね？」
「！！」
言ってみたらさらに真っ赤になって…。
「あ、ぁ…。」
力が抜けた感じで座り込んだ…。言い過ぎたかも…。
「あ、みにょん！」
急いで近くのベンチに座らせた。
「ごめん、言い過ぎた…。」
「き、きにしないで…。」
謝ると気にしないでとわたしに言った。ホントにごめんね…。

しばらく無言で座ってると…。
「そろそろ、行く…あ、行きますね。」
みにょんが落ち着いたみたいなので転職するところに行くらしい。
「うん、それじゃね、みにょん。」
「また。」
わたしはみにょんと別れて、近くに居たガイドロボに元宮まで案内させた。
レッツゴー！

中に入って、案内人にウィザードギルドはどこか聞くと、
３階の東の部屋と言われたのでそこにひた走る…。

ウィザードギルドじゃなくて、シャーマンというのもやってるらしい。
とりあえずそこのスペルユーザーマスターにウィザードになりたいと言ってみたら、
ダウンタウン北のマジックって人に話を聞かなきゃダメなんだって。
早速話を聞く為にダウンタウンへゴー！

話を聞いて戻ってきたら、質問されました。
さっき聞いたことなので、しっかり答えていざ転職！
…あれ？転職するのに紋章宿すから服を脱げ？
無性にエロマスター！って言いたくなったけど我慢。

無事に紋章を宿してもらって、服を着て、オパールペンダントをもらった。
それと、エナジーボルトってスキルも教えてもらった。
これで後は芽依から連絡が入るまで有名になる為の仕事を沢山こなすだけ～！