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通信端末が着信音を鳴らして、私は目を覚ました。 私は寝ぼけ眼でその着信音の元に手を伸ばした。 しばらくまさぐった後、ようやく通信端末を探し当てた。 届いたメールの中身に目を通す。 そのメールには、こう書かれていた。 『みにょんさんと雛野へ そろそろみんなも強くなったと思う頃なので、 みんなで会いませんか? 集合場所はアクロポリスシティのアップタウンの中央です。 お返事お待ちしてます。 芽依』 (もう、そんな時期なのか…。) とりあえず顔を洗って、朝食の支度を始める。 今日は白米と味噌汁と焼き魚。典型的な朝食だ。 機械時代のエミル界の朝食と言えばこれを指す程メジャーなものだったらしい。 白米は既に用意済みなので、魚を焼きつつ味噌汁を作る。 数十分後、とても良い香りと共に朝食ができあがった。 手を合わせ、静かにいただきますと声に出してから食べ始める。 常日頃から母親に言われてきたことである。おかげで癖になってしまった。 黙々と食事をとり、チラリと時計に目をやる。 (…少し時間が厳しいかな…。) 急いで残りのご飯を食べ、手を合わせてごちそうさまと声に出した。 食器を片づけた後、洗面所に駆け込み身支度をして、待ち合わせ場所に向かって走り出した。 ダウンタウンの一角にある自宅からアップタウンの待ち合わせ場所に行くまでさほど時間は掛からなかった。 息を整えて周りを見ると、雛野がいた。 「こんにちは、雛野。」 「あ、みにょん、久しぶり~。」 「お久しぶりです。お元気でしたか?」 「うん、元気。そっちは?」 「まあまあ、ですね…。」 と、取り留めのない会話をしてふとメールの返信を忘れていた事に気づく。 慌ててメールの返信を行った。 『芽依へ 集合場所に到着しました。雛野も居ます。 待ってます。 みにょん』 簡潔に書いて返信した後、二人で待っていると…土煙が上がりそうな勢いで走る人影が見えた。 その人影は私達のいる場所に来ると、息を切らしながら、 「お待たせ!」 と言った。私はふと、からかってやろうと思った。 「芽依!遅いよ!」 「遅いので罰金ですよ。」 「罰金!?」 芽依が非常に焦っているので私は極めて冷静に、 「冗談です。」 と言った。 「ほっ…。」 彼女からは安堵と言う感情が溢れ出てきている。 よほどお金に困っているのだろうか…? 少し沈黙した後、芽依が口を開いた。 「二人とも可愛い服で良いなぁ。」 …いきなり、何を言い出すのだろう?と思いながら口は勝手に動き出す。 「そんな事はありませんよ。芽依のだってとても良い鎧じゃないですか。」 「そう…?」 「うんうん、鎧だって個性だよ!」 無意識の言葉に対する雛野のフォローがありがたい。 「そうかなぁ。」 しばらく間が空き、 「…うん、まあいいか。」 納得したようだ。私も安堵する。 その後はこれまでの冒険の話や、暮らしぶりの話など、話題が尽きることはなかった。 PR |
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