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いつものようにメールを送る。 「これで良し。後は、相手が乗ってくれるかどうか…。」 僕は有名な剣士に挑戦状を送って決闘するのを楽しみにしている。 僕が剣士を選んだの理由の一つがこれだ。 強い相手と一対一で戦って、勝ちたい。 これだけの為に僕はずっと修行を続けてきた。 そして、今、その夢は果たされた。 果たされたのに、何故だか、満たされない。 どうやら、僕は更に相手を求めているようだ。 その欲求を満たす為に色々な剣士と戦った。 皆、強い相手ではあったが、ディレイキャンセルを使う。 フェイントを掛けて僕はその隙に攻撃を仕掛けるので、負けたことはなかった。 挑戦状の返信があるか待ち望んでいると、それは唐突に鳴った。 受信した。 鼓動の音が聞こえる。早くなっている。 僕は焦る気持ちを抑えてメールを開く。 相手は…快く了承してくれた。 そして、待ち合わせ時間の10分前に闘技場へとやってきた。 僕はそれをずっと待っていた。 程なくして、相手がやってきた。 黒髪の大きなポニーテールが印象的で、 アウトロースーツにアウトローブーツと言ういかにも剣士な格好、 そして白いカチューシャと…膝に×の形でばんそうこうが貼ってある。 「どうも、挑戦を受けてくださってありがとうございます。」 「こちらこそ。」 「僕の名前は躑躅と申します。」 「私は芽依。よろしくお願いします。」 「よろしくお願いします。」 一礼する。 カウントは近くにいたドミニオンのナイトがやってくれるらしい。 「カウント、行くよ!」 その場の空気が変わる。 一触即発とも呼べる空気の中で、耳はカウントの数字を聞き逃さないようにと集中している。 「3,2,1,0!」 カウントが終わった瞬間、一斉に駆けだした。 相手は…なんと、ディレイキャンセルをしない。 これは手強い相手だと思い、手を変えた。 すなわち、ヒットアンドアウェイだ。 僕は背中の相棒に点火を促し、高速移動の構えに入る。 「ストライク・ブロウ!!」 それは見事に決まった。 相手は避けきれず、僕の突進をもろにくらって、頭に強打を受けてひるんでいる。 しかしこれは反動が強すぎて次の攻撃に移るまで時間を掛ける必要がある。 僕はその場から離れて、回復するまで逃げ回った。 彼女はやりにくそうな顔をしているが、すぐにそれはひらめきに変わった。 僕は一瞬脳裏に嫌な考えが浮かんだが、それを振り払い、また高速移動の構えに入る。 そのとき、何を思ったのか彼女はその場から動かなかった。 僕は高速移動を始めた。 彼女は剣を腰に構えた。 僕は彼女の目前までやってきた。 彼女は剣を引き抜いた。 僕の体が壁に叩きつけられる。 立ち上がった瞬間、5連続の斬りつけ――百鬼哭を受けていた。 僕はなんとか踏ん張ったが、無理だった。 ドミニオンのナイトがリヴァイブを唱えて、僕にサクリファイスをした。 それと同時に僕はよろけながらも立ち上がった。 ナイトも立ち上がった。 「ありがとうございました。僕もまだまだ修行が足りないみたいです。」 「今まで戦った相手の中で強かったと思いますよ。」 「そうですか、ありがとうございます。」 「うん、それじゃ、またね。」 「また、よろしくお願いします。」 当面の目標は彼女を倒すことになりそうだ。 僕はそう思って、遺跡調査を手伝う仕事を請けた。 PR |
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