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気がつくと私達は砂浜に立っていた。 辺りを見渡していると後ろから誰かに声をかけられた。 「こんにちは!」 「こ、こんにちは…。」 「え?驚いてる??ここはどこって?」 「ここはタイニーアイランド。夢の中から来ることが出来るフシギの島だよ!」 「へぇー…。」 …島?改めて地図を確認すると確かに島だ。 「僕の名前はタイニー。『マリオネット・タイニー』だよ♪」 「私は芽依です。」 芽依が名乗っていたので名前を私も名乗った。 「私の名はみにょん。」 「ほら!雛野も!」 「わ、分かったよ~…。まいねーむいず雛野です。」 ボゴッ 自己紹介くらいマジメにやれ、と思いながら本気で殴った。 彼女は砂浜に倒れ込んで…動かない。 やりすぎたかな、と思ったがすぐにタイニーの話に耳を傾けた。 「な、仲良くしようよ!」 「十分仲が良いですよ?」 芽依の不気味な表情から目をそらしてタイニーをじっと見つめた。 「と、とりあえず、僕の仲間が島のあちこちにいるからさがしてみてね!」 「あと、色々な人が居るからその人達にも話しかけてみてね!」 「はーい。」 心なしか怯えていた気がした。 倒れ込んでいる雛野はまだ動かない。と思ったらゆっくりと立ち上がり、 「いたたた…あれ?名前いってなかったよね?雛野です、よろしく~。」 自己紹介をした。最初からそうすればいいのに…と思っている私がいた。 「取りあえず観光して回ろう!」 この島には何かと来る用事があるかもしれないので色々覚えておこうと思う。 「そうだね~、まずは海辺で泳ごう!」 「…水着はあるのでしょうか?」 真っ先にこの言葉が出てきてしまった。 「あっ…。」 雛野が黙り込んだ。何も言わなければ良かったのかもしれない、と思ってしまった。 私と雛野は木陰に腰を下ろし、荷物の整理を始めた。 芽依はその横に座り肩で息をしている。 「ここの商人のもの全部買っちゃおうよ!」 「それは良さそうですね。」 この一言で私達は花を刈り、草を刈り、キノコを刈り、 岩を壊し、そこから出てきたものを商人に売りを繰り返していた。 そしてさっきようやく終わったのだ。 「ふう、結構買いましたね。」 「そうだね、少し疲れたよ~、寝ようかなぁ…。」 「寝たらいつまでたってもアクロポリスにたどり着けませんよ。」 「ちょっと水でももらってこようかなぁ…。」 「……むにゃ……………」 「あ、寝てる。と、水もらわなきゃ。」 そろそろ芽依を起こそうと思い、顔をのぞき込んでみたら…。 「…?」 「あ、芽依起きた!」 目が覚めたようだ。私は少し心配になり、 「大丈夫ですか?」 と聞いてみた。 「う…うん…。疲れて寝ちゃったみたい…。」 疲れただけか…無理もないかな。 「それじゃ、そろそろ戻ろっか!」 「そうですね。」 「こんにちは!」 「どうする?帰る?」 「うん、今日は帰るね。」 今回は雛野が対応した。芽依は私の後ろで水を飲んでいる。 「えー。本当に帰っちゃうの?」 「うん、ごめんね。」 「そっかぁー。じゃあしょうがないね。君を元の世界に帰してあげるよ。」 「ありがとう!」 「タイニーアイランドはみんなの夢の国!またいつでも来てね!待ってるからね♪」 「また来るね~!」 気がつけば私達はさっきのエミルがいた場所に立っていた。 向かおうとしたときに声をかけられた。 「あ、君!そう言えばこの手帳と地図を持っていなかったね。」 「う、うん…。」 「それじゃ、あげるよ!」 「ありがとうございます!」 「気にしないで。それじゃ、冒険頑張ってね!」 「はーい!」 「アクロポリスシティはこの先だったよね?確か。」 「うん、そうみたい。出発!…あ、その前に。」 芽依が手帳を開いてこちらに顔を向けたのを見て、私も手帳を開いた。 そしてフレンド登録をした。 「よろしくお願いします!」 「よろしく~。」 「宜しくお願いします。」 …私に課せられたもの…なんだろう…今は考える必要はないかな…。 「…っ!」 不意に後ろで声がしたので振り返ると…。 「どうしたの?まさか…足くじいた?」 「…う。」 芽依が足をくじいたようだ。 「あははっ!」 「…笑うなんてひどいや。」 こっそりと笑ってしまった。芽依、ごめん。 「ごめんごめん…。あ、アクロポリスシティが見えてきたよ。」 「あっ、こんなにでっかい所なんだ…。」 衛兵がいると言うことは…。私達は必要な物を持っていないはず、そんなことを考えてしまった。 PR |
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